去る4月13日(火)、第24回茨城県ブラックアンドホワイトショウを茨城県中央家畜市場において開催しました。
 他県でのBSEや鳥インフルエンザの発生に伴ない、今回のショウでは県北家畜保健衛生所にご協力いただき、会場入り口において家畜車及び参観者の乗用車を消毒して防疫対策をとりました。
 近年はブラックアンドホワイトショウと茨城県ホルスタイン共進会を毎年交互に開催しておりましたが、来年に全日本ホルスタイン共進会を控えているため、平成6年以来、年度内に両方とも開催する運びとなりました。今回は春季開催のため、農家・学校の繁忙期にあたり出品頭数は78頭と秋季開催時より若干淋しい頭数ではありましたが、7・8部においてはエクセレント牛3頭を含め県内でも高得点を持つ牛が多数出品されるなど、レベルの高い審査となりました。
 審査員はオールジャパン・ブリーダーズ・サービス社の高橋忠司氏が務めました。当県の審査の前は愛知県で、後には福島県の審査を依頼されるなど、全国的にも高い評判を得ている審査員です。
 授賞結果は未経産の部で茨城北酪農の日本農業実践学園が学校として初の名誉賞に輝き、準名誉賞は本新酪農の大沼澄雄氏に、経産の部では昨年のBWショウに続き二連覇を果たしたひので酪農の荒井裕一郎氏に、準名誉賞は同大崎信也氏にそれぞれ贈られました。
 今回のショウで最も活躍したのはここ数年着実に実力をつけてきた日本農業実践学園です。出品牛8頭全てが金賞を受賞し、特に未経産の部では出品した5頭全牛が上位3席までに入賞(うち3頭はチャンピオン)し、昨年の準名誉賞の雪辱を果たして悲願の名誉賞を受賞しました。
 同校の強さの秘訣は生徒ひとりひとりが担当の牛を持っているため、生徒同士は仲間であると同時に時としてライバル同士になっていること、また先生方も理想的な乳牛に近づけるように生徒たちにより良い牛を見せながら研究されるなど、熱心なご指導によるものと見受けられます。
 次回の共進会は今秋に第27回茨城県ホルスタイン共進会を開催します。日本農業実践学園の学校初の二回連続名誉賞となるか、それともこれを阻止する農家が現れるか、ご期待いただくとともに、当会といたしましても来年の栃木全共に向けて大きく飛躍いたしたく、今後ともご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。