全国ホルスタイン改良協議会主催による第6回全日本B&Wショウが11月14日、静岡県経済連西部畜産センター(袋井家畜市場)において、北は北海道から南は九州まで全国29都道府県の代表牛207頭が出場し開催されました。
 本県は10月開催の第26回県共進会において、県乳牛改良委員が8頭を選抜し最良のコンディション作りを心がけて出品致しました。
 12日深夜、出品牛8頭と総勢24名のスタッフが岩間町に集合し、結団式を行い佐久県酪連会長の激励を受け出発、予定通り早朝会場に到着しました。強風の中、幕舎設営と出品牛調整・毛刈り等を行い審査に臨みました。
 審査当日も風が強く、審査場に敷かれたオガ屑が舞う中、各県を代表する出品牛が優美な姿を誇っておりました。審査員はジェネティクス北海道業務部部長の荒木敏彦氏・アシスタント審査員に熊本県乳牛改良同志会会長の松島喜一氏が担当し、的確な審査により各部の序列が決定されました。

グランドチャンピオンには未経産牛が北海道より、経産牛は山形県より入賞し、リザーブグランドチャンピオンは未経産牛が北海道より、また経産牛は宮崎県より入賞されました。
 未経産のグランドチャンピオン及びリザーブグランドチャンピオンは、9月開催の第13回北海道総合畜産共進会の1等1席牛で出品牛の中で群を抜いておりました。

 本県は第4部出品牛(茨城北酪農・長田重信氏出品)がクラスリザーブチャンピオンとなり、また、経産牛のクラスでは、7部出品牛が1等1席と2席(美野里酪農・藤枝英明氏出品、共栄酪農・安孫子健一氏出品)8部出品牛(美野里酪農・柴田平氏出品)が優秀賞4席、12部出品牛(ひので酪農・荒井裕一郎氏出品)が各県の並み居るエクセレント牛の中で優等賞2席に入賞いたしました。  本牛は、昨年開催された第12回関東地区ホルスタイン共進会でも優等賞2席に入賞し、8月に分娩しましたが、雄の双子の難産で体調をくずしながらも、当日は最高のコンディションを作りこの快挙となり、近年にない上位入賞をおさめることができました。
 また、他の出品牛については惜しくも上位入賞は逃しました、それでも2等賞の上位に入賞するなど茨城県の出品牛のレベルの高さを誇っておりました。
 今回は日本農業実践学園が出品し、若き後継者とともに一生懸命動いていた生徒の姿が印象的であり、弓家団長(ひので酪農石岡事業所)のもと全員一致協力して、各自の役割をこなし、隣県の酪友との交流を深めつつ、今後の本県乳牛改良に大きな成果を得た全日本BWショウでありました。
 次回開催は未定ですが、平成15年秋に群馬県で第13回関東共進会、そして平成17年の栃木全共への出品を目標に、出品者は勿論県内酪農家の更なる改良意欲向上に期待するとともに、県酪連としても各種対策事業等を積極的に実施し、万全を尽くし今後の乳牛改良事業推進に邁進したいと考えておりますので、更なるご協力をお願い申し上げます。
 最後に本県参観者の関係機関及び酪農家には、遠方にもかかわらず、御祝いや温かい労いの言葉を戴き心より感謝申し上げます。